「なんでじゃ〜!!」
「どうされたのですか?そんな大声を出されて。」
「いやね、椅子がぶっこわれたもんだからさ……」
「どこかに叩きつけられたのですか?よっぽどイライラされていらしたんですね。」
「いやいや、そうじゃないよ。脚が折れたっていうか、割れたっていうか。背もたれがあって、車輪がついてて、多少リクライニングするような椅子なんだけど、そこにあぐらかいて座ってたのね。で、そのまま、遠くにあるものをとろうとしたから、1本の脚に負担がかかりすぎちゃったんだと思うんだけど……」
「あら、そうでしたの。それにしても、お怪我はございませんでしたか?」
「まあ、僕は絶妙な反射神経のおかげで平気だったけどね。しかし、いくらプラスチックとはいえ、脚が割れちゃうなんてなあ……」
「お太りになったんじゃありません?」
「うっ……サラッときついこと言うね……でも、それもあるかもしれない。最近ベルトきつい感じがするし……」
「少しお痩せになられた方がよろしいかもしれませんわね。それでは、また明日お会い致したく存じますo(_ _)oペコッ♪」