「ぬわ〜疲れた……限界だ〜。」
「またまた大げさなんだから。」
「いやいや、ホントに。自転車でさ、80キロも走れば死んじゃうって。」
「80キロってまたすごい距離ね。なんでまたそんなに走ったの?道に迷った?」
「まあある意味当たってるな。話せば長くなるんだけど、もともと自転車で川まで行こうって話だったのね。まあそれだけで50キロくらいはあるんだけど。」
「それはそれで大変ね。」
「で、とりあえず目的の川に着いて、ビール飲んだり川につかったりして一服したわけさ。いや〜川の水は冷たくて気持ちよかった。」
「へぇ〜それはよかったわね。」
「うきわで泳いでる人とか岩の上からとびこんでる人もいたよ。夏を先取りって感じかな。まあそれはいいとして、もうちょっと上流に行ってみようって話になったのがまずかった……」
「ちょっとどころじゃなかったわけね。」
「そう、途中の地図を見て滝があることに気付いた僕らは、それを見に行くことにしたんだけど、道に迷っちゃってさ。登っても登っても滝なんてないのね。」
「で、どのくらい登ったの?」
「結局山ひとつ登っちゃったね。さすがに自転車にのりっぱなしは無理だったからひっぱって行ったよ。これが最高につらかった。」
「自転車をひっぱりながら山登りするのは微妙よね。」
「途中で引き返すのも微妙だったから最後は意地で登った感じだよ。でも、頂上で食べたそばは最高にうまかったな〜。山芋でつないだそばらしいけど、コシがあって今までに食べたことのないうまさだったよ。」
「じゃあ、また行きたい?」
「いや、それは……ああ、そうそう、それでめちゃめちゃ日焼けしちゃってさ。」
「急に話をそらしたわね。」
「真っ赤にやけどしたみたいになっちゃって、慌てて冷やしまくったおかげでなんとか大事に至らずにすんだよ。」
「ちゃんとケアしとかないと皮膚がんになってもしらないわよ。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」