「そ、そんな……まさか……」
「どうしたのよ。そんな青ざめた顔して。」
「む、虫歯かもしれない……」
「は？」
「虫歯かもしれないんだよ〜！！小学校以来、虫歯になったことなかったのに〜！！いやだ〜！！虫歯いや〜！！うおおおおおお！！」
バキッ！！
「落ち着きなさい！！虫歯くらい誰でもなるでしょうよ。」
「そんな〜。」
「で、どのくらい痛いの？」
「いや、それが、普段痛みはまったく感じないんだ。歯にはさまったアーモンドをとろうとして、歯に触ったらツキーンってきたんだよね。それで、鏡で見てみたら、ちっちゃく穴が開いてて……いやだ〜！！！！！！」
バキッ！！
「だから落ち着きなさい！！触らなきゃ痛くないんなら、初期の虫歯なんじゃないの？」
「まあそうかもしれないけど……でも、変なのはさ、穴が開いてるの、八重歯の付け根の前側なんだよね。普通さ、虫歯になるのは奥歯とか、歯の裏側とかじゃない？」
「付け根ねえ……そういえば、あんたハブラシすぐにダメになるって言ってたわよね。」
「そうそう。結構力入れてさ〜しっかり磨いてるのに、なんで虫歯なんかに……」
「それひょっとしたら、自分で歯削っちゃったんじゃないの？歯の根元は一番弱い部分だって言うわよ。」
「ホントに？じゃあ、自然治癒とかするのかな？歯医者いかなくても大丈夫かな？」
「さあ……普通に虫歯かもしれないし、行っておいた方がいいんじゃないの？」
「歯医者いや〜！！！！！！」
「ガキみたいなこと言ってんじゃないわよ。みなさんも歯は大切にしてくださいね。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」