対話式日記
〜5月後半版〜
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黄色=バクスイ
ピンク=妖精メリル
「いってってって……」
「どうしたの?」
「紙で指切っちゃってさ〜。」
「へ〜ホントに紙で切れるのね〜。」
「ホントこんなこと久しぶりだよ。しかも朝だったからつらいものがあったね。」
「朝から何したら指が切れるのよ?」
「それがまたバカな話でさ〜。」
「まああんたがバカなのは前から知ってるけど。」
「ほっとけ!!とにかく朝見つけてしまったのよ。まだ4月のままのカレンダーを。」
「もう5月も半ばなんだけど……」
「いや、普段あんまり見ないところにあるやつでさ。後回しにするとたぶん6月まで放置だろうなと思ったから、がんばってその時破いたのよ。それをたたんでたらいきなりスパッと。」
「は〜ホントどうしようもないバカね。でも指切っちゃうと結構不便でしょ?」
「そうなんだよ。タイピングもつらいんだけど、一番つらいのはやっぱり小便……」
バキッ!!
「レディにむかって何言ってんのよ!!」
「いや、だってホントのこと……」
ドゴッ!!
「もういい。あんたはそこで寝てなさい!!というわけで、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「は〜何かと思ったよ。」
「え?」
「いや、家に電話したんだけど、何度かけてもでないんだよね。」
「まさか、死んでたの?」
「縁起でもないこと言うな〜!!ただ母親が知らずに設定いじって、音が鳴らないようにしてたんだと。」
「よくある話ね。」
「こんな親がパソコンだの、携帯だのほしいんだと。絶対使いこなせないだろうな。」
「慣れれば大丈夫よ。」
「そうかな……僕のパソコン買い取ってくれないかな、10万くらいで。」
「それは明らかにぼったくりね。いまなら10万でも十分なスペックのパソコン買えるもんね。」
「いや〜新しいパソコン欲しいんだよね。もしブロードバンドになったらますます容量必要だろうし。」
「まあパソコンはだいたい3年で買い替えだっていうから、あと1年くらい待ったら?」
「今お金もないしね。あ〜どっかからお金ふってこないかな〜。」
「競馬でドカンと当てなさいよ。最近JRAに寄付してばっかりなんでしょ?」
「はうっ……がんばります……」
「それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「何か最近SARSの話題多いね〜。」
「そうね。そろそろ日本にも上陸しそうなんだからしょうがないんじゃない?」
「僕の場合何故か他人事なんだよね〜。自分は絶対かからない、あるいはかかっても必ずなおるって思ってるんだよね。」
「は〜能天気ね〜。まだ体調万全じゃないくせにその自信はどっからくるんだろうね……」
「さあ?」
「さあ……って、あんた……」
「それにしても何か気合入らないな〜。体調悪いせいかな。今回ドラマ見逃しまくりだし。」
「まあ野球のせいもあるんだろうけど。」
「さらに何が何でも見たいって思うドラマが今回ないんだよね。全体的にワクワク感が足りない……」
「あんたの選び方が悪かったんじゃないの?」
「そ、それはあるかも……」
「とにかくグダグダ言ってないで男だったらがんばんなさいよ!!それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「やっぱり、今クールのドラマ、微妙だよね。」
「そうね。次回も見たい!!って思わせてくれるドラマがないのよね〜。」
「視聴率もさ、どのドラマもとれてないみたいだよ。前クールは『Good Luck』とか『美女か野獣』なんてすごい数字だしてたのにね。」
「まあ野球の影響もあるんじゃないの?お父さんが『野球見たいんじゃ〜!!』とかいう家庭結構ありそう。」
「そうかもね。ちょっと早いけど次のクールに期待しようかな。」
「レンタルで昔のドラマでも見たら?」
「それもいいね。『踊る大捜査線』とかも結局見てないしな〜。」
「続編をやるとかやらないとかって聞いたわよ。」
「じゃあますます見ておかないとな。」
「それじゃあそんな感じで、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「今日の朝日新聞にさ〜、『巌頭の感』について載ってたんだよ。」
「『巌頭の感』って?」
「藤村操って人が18歳で華厳の滝に飛び込んで自殺する直前に、ナラの木に書き付けた文章だって。新聞には一部しか載ってなかったんだけど、興味がわいたからちょっと調べてみたんだ。」
巌頭の感
『悠々たる哉(かな)天壌(てんじょう)、遼々たる哉古今、五尺の小躯を似て此大(このだい)をはからむとす。ホレーシュの哲学、竟(つい)に何等のオーソリチーを値するものぞ。万有の真相は唯一言にして悉(つく)す曰く「不可解」。我この恨(うらみ)を懐(いだ)いて煩悶(はんもん)終(つい)に死を決するに至る。既に巌頭(がんとう)に立つに及んで胸中何等の不安あるなし。初めて知る大(おおい)なる悲観は大なる楽観に一致するを』
「はっきり言ってさ、半分も意味わかってないんだけど、ちょっと感動したよ。滝に飛び込む前の藤村操の姿がありありと目に浮かぶようだった。」
「でもやっぱり自殺はよくないわよ。」
「そりゃそうだけどさ。彼の死はなんとなく高尚な気がするんだよね。この世の真相を知ろうとし、結局出た答えが『不可解』だった。それについてひたすら悩んだ結果、彼は死を選んだ。」
「不可解だからって死ぬことはないじゃない。」
「彼にとっては不可解であることが許せなかったのかもね。この世の不可解さを受け入れることができなかった。」
「そういう人もいるってことね。」
「こういう人から比べるとさ、今の自殺する理由なんてちっぽけなものに思えない?」
「そうかもしれないけど、人の命の価値はみんな同じでしょ?」
「それはまあそうだね。でも、彼は最後、清清しい気持ちで死んでいったような気がする。この文章読んだ時そう思った。同じ自殺であるならば、せめてこのくらいまで悟って死んでいってほしいね。『いじめに耐えられなくて死ぬ』とか、『借金が返せないから死ぬ』とかじゃ、自ら死を選ぶにしてはあまりに情けないと思わない?こういう人たちはたぶん、清清しい気持ちで死んだりはしてないと思うんだ。」
「な、なんか今日はやけに真面目な話になったわね……」
「18歳でそこまで考えて、これだけの文章を書けるなんてすご過ぎだよ。ホント自分はダメ人間だなって思うよ。」
「あたしは、生きることを選んでるだけ、あんたのほうが偉いと思うわよ。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「ただ、ダラダラ生きてるだけさ……」
バシッ!!
「シャキッとしなさい、シャキッと!!だったら明日からしっかり生きるようにしなさいよ!!それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「生まれてきた自分の子が未熟児で、ダウン症だってわかったら、僕ならどうするだろうな……」
「『ブラックジャックによろしく』見たのね。」
「うん。主人公の生かしてあげたいって気持ちもわかるけど、親の気持ちもよくわかるんだよね。」
「確かに世間の目は冷たいし、苦労は絶えないでしょうね。」
「それもあるしさ、親の立場として一番つらいのは子供が悩んだり、苦しんだりしてる時だと思うんだよ。そして、自分よりも早く死んでしまう可能性が高いとなると、受け入れるには相当の覚悟が必要だと思う。」
「でも、つらいことばっかりじゃないはずでしょ?子供がいるから楽しいことだってあるだろうし。それに、ここで殺してしまったら、結局罪悪感とか、うしろめたさを一生背負っていくことになると思うな。」
「そこが難しいところだよね。何が何でも生かしてあげることが愛なのか、まだ何もわからないうちに一思いに殺してあげるのが愛なのか……」
「当人たちがこれほど難しいんだから、医者はもっときついでしょうね。」
「生かすことができるのに、死なせてしまうのはやっぱり抵抗あるだろうね。でも主人公は無責任すぎると僕は思う。いろいろなものを背負っていかなければならないのは、家族なのだから。」
「主人公の視点はしょせん、他人の視点であり、医者の視点であると?」
「そう。僕が医者だったら、親に殺してほしいと言われたら、そのまま黙って殺すと思う。生かしてやれれば、その時自分は傷つかないし、満足もするんじゃないかな。でも、親が殺すという苦渋の決断をしたのなら、医者は自分のつらさは我慢して、殺してあげるべきだと僕は思う。」
「ドラマではどういうふうになるのか、来週は見逃せないわね。ところで、あんたが医者だったらって話は聞いたけど、あんたが親だったらどうするかってまだ聞いてないわね。」
「そうだね……僕の場合は偽善者っぽいところあるから、生かす方向でいくだろうな。たぶん、自分のことしか考えないだろうね。生かしたほうがかっこよくて綺麗に見えるだろうから。」
「周りの人の気持ちを考えてあげられるようになるまで、結婚は無理ね。早く人の気持ちも考えてあげられる人になりなさいよ。それじゃ、また重い話になっちゃったけど、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「ベッカムまた骨折?今度は手首か〜。」
「ちょっと怪我多いような気がするわね。」
「あたりが厳しくなるのはわかるけど、ちょっともろいような気もするよね。」
「カルシウムが足りないのかな?」
「それはどうだろうね。僕は毎日牛乳飲んでるけど。」
「へ〜。」
「だから結構骨太かもよ。ちゃんと吸収されてればの話だけどね。」
「でも、虫歯もないんでしょ?」
「ここ十数年歯医者行ってないからわかんないけど、たぶんね。そういえば、最近アミノサプリとか飲んでるんだけど、別に体の調子がいいとかないんだよね。」
「そんな目に見えて変化の出るもんじゃないんじゃない?」
「そうか〜。ってゆーか、体の何にいいのかもわかってないんだけどね。」
「……それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「ちっくしょ〜!!こんなのとれないって!!」
「ま〜た競馬はずしたの?」
「だってさ〜毎回毎回万馬券はつらいよ。しかもとれそうにない万馬券だからな〜。」
「そろそろ競馬やめたら?才能ないでしょ。」
「がび〜ん!!」
「がび〜んって……競馬に使うお金があったら、もう少しいい暮らしできるんじゃない?」
「バカだな〜それが男のロマンってもんさ……」
「な〜にが男のロマンよ。ロマンでお腹いっぱいにはならないでしょ。」
「しょせん女は現実的だな。」
バキッ!!
「性的差別はいけないのよ。」
「い、いや僕は統計学の観点から、『女=女性の多く』くらいの意味で使ったんだよ。」
「ちょっと難しい言葉使ったからって騙されないわよ。」
「とにかく僕はロマンに生きる!!」
「勝手にしなさい。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「おいおい、びっくりさせるなよ……」
「どうしたの?」
「いや、いきなり弟から『親父が怪我したらしいよ』とかってメールがきたからびっくりしてさ。速攻で電話かけたんだけど、たいしたことないってことで一安心したよ。」
「それは良かったわね。ところで何で怪我したの?」
「それが物干し竿に目のあたりをぶつけたらしい。ギリギリ縫わずにすむ程度の傷だったらしいけど、一歩間違えれば失明だからね。ホント気をつけてほしいよ。」
「そうね。目は怖いわね。」
「そういえば、昔僕も1回失明しそうになったことあったな〜。」
「へ〜いつごろ?」
「あれは確か中学生の時だったな。帰り道友達と傘で遊んでたら、相手の突いてきた傘が目の近くに当たったんだったかな。めちゃめちゃ充血して、まわりがちょっと腫れたんだよね。でもその日は別の友達と遊ぶ約束してて、医者に行くのをめちゃくちゃ拒んだ記憶があるよ。」
「怪我してるのに遊びに行こうとしたわけね。」
「結局ほっとくと目が見えなくなるかもって脅されて、しぶしぶ医者に行ったんだよね。消毒した程度で済んでよかったよ。視力が落ちるってこともなかったし。」
「みんなも目には気をつけてね。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「あのさ〜『ホスピス』って知ってる?」
「『現代の医療から見放された患者が死に向かって最後の生を過ごすために肉体的、精神的苦痛を除く緩和ケアを主にし、安らかな死を迎えることを援助する医療形態』のことよね。」
「よ、よく知ってるな〜。ってゆーか、何か読んでるみたいな……」
「常識よ、常識。」
「まあいっか。僕はつい最近知ったんだよね。」
「えっ!?身内に末期ガン宣告された人がいるとか?」
「いや、そうじゃないよ。たまたま読む機会があったってだけ。」
「ふ〜ん。」
「でも『ホスピス』って難しいよね。死を宣告された人になんてどうやって接したらいいかさえわかんないよ。」
「そうよね。」
「苦痛を取り除くなんて言うのは簡単だけど、実際にはすごく難しいよね。精神面の苦痛なんかは死を宣告された人にしかわからないものだろうし。」
「家族は家族でまた本人とは違った苦痛をうけてるはずよね。」
「そう。そこに赤の他人が『生きている間は楽しく過ごしましょうよ』とか言っても『ふざけんな〜!!』ってことになっちゃうと思うんだよね。」
「でもお医者さんとか看護師さんたちも大変よね。ただでさえ忙しいのに、ホスピスなんてやってられないんじゃないかな。」
「そうだね。そういうのは、本人とその家族でどうにかするもののような気がする。ホスピスとかまで医者に要求するのは酷だと思うよ。」
「そのへんは難しいところね。機会があったらまた考えましょ。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「おやすみ〜。」
「はやっ!!どうしたのよ?こんなに早く寝るなんて。まだPM9:00にもなってないわよ。」
「夜中に起きなきゃなんだよ。チャンピオンズリーグの決勝見るんだ。」
「あれってハイライトからだとAM2:00〜AM6:00だったわよね……」
「そう。だからもう寝ておかないと。このまま起きてたら絶対途中で眠くなるからね。それに明日休みじゃないし。」
「土曜とかにやってくれればいいのにね。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」
「いや〜すごい雨だね〜。」
「台風は熱帯低気圧に変わったみたいだけど、かなりの雨が降ってるわね。」
「最近気持ちの高ぶりがなくてさ、テンション下がりっぱなしだったんだけど、このくらい雨降ってくれるとなんかスカッとするね。」
「久しぶりに気持ちのいい雨音させてるわよね。」
「この調子で明日の競馬も久々に当たってくれるとうれしいんだけど……」
「それとこれとは別でしょ。雨降ると余計に予想は難しくなっちゃうし。」
「いや、何だか明日は当たりそうな気がする……うんにゃ、当てる!!」
「結果が楽しみね〜。それじゃ、また明日〜(⌒∇⌒)ノフリフリ」