小説(兼日記)1月前半版

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1/1版

「おっ、か……」

朝目覚めると雪がちらついていた。
今年はいい年になりそうな気がした。

「よし、新年の抱負は……」

『挑戦』
これに決めた。
小次郎は最近思うようになった。
自分の可能性を自分で否定するのはやめようと。
やりもせずに無理だと決めつけることはしないようにしようと。

だから、これをずっと頭の片隅にでも置いておいて、無理そうなことに出会った時思い出そうと小次郎は思った。




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1/2版

「むおっ……ダハハ……」

小次郎は久しぶりにコイルとゲームをしていた。
かなり盛り上がってしまい、思った以上に長くやってしまった。

まあ正月だからいいかと思った小次郎であった。




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1/3版

「今年も駒沢か……」

小次郎はまったりと箱根駅伝を見ていた。
駒澤大学が去年に続き連覇を成し遂げた。

今日はでランナーたちは大変そうだった。
しかし、最後まで駒沢と山梨学院が競り合ってくれたり、それに続く大学も接戦のところが多かったおかげで、いつになくおもしろかった。

今日で三が日も終わるので、また明日からがんばろうと思う小次郎であった。




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1/4版

今日はいつもより少し暖かかった。
しかし、日陰は昨日雪が降ったこともあり。凍っていた。

知り合いが事故ったという話を聞いて無理もないことだなと思った小次郎であった。




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1/5版

「はあ……」

小次郎は昼寝をしていたのだが、嫌な夢を見てしまった。
普段は夢を見ない小次郎でも、眠りの浅い時は夢を見ることがたまにある。

よく考えてみれば、これが初夢かもしれない。
あまり具体的な内容は覚えていないが、とにかく嫌な夢だった。

ちょっとテンションがさがったが、夢と現実は違うと自分に言い聞かせる小次郎であった。




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1/6版

「ねえ、縁子、何か怒ってない?」

咲羅は通学途中で縁子に言った。

「あ、やっぱりわかる?」

「どうかしたの?」

「いや、たいしたことじゃないんだけどね。ホームページの掲示板新しくしようと思ってるんだけど、うまくいかないのよね。しかも原因がよくわからないの。それでちょっとイラついちゃって。」

「ふ〜ん、そうなの。」

「あ〜なんだかすっきりしないわね〜。」

他人には当たるなよ……と心の中で思った咲羅であった。




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1/7版

「くっらいドラマだな……」

『僕の生きる道』を見て小次郎は思わずつぶやいた。
かなり重い話だとは思っていたが、映像も暗い感じだし、止まっているシーンも多い。
主人公が残りの余生をうまく生きるという話であってほしいと思った。

そんなこんなで続々とドラマが始まってきた。
また、見過ぎだろ!!とつっこまれるかもしれないが、おもしろそうなヤツはとりあえず見てみようと思う。
昨日は『いつもふたりで』を見た。

坂口憲二はかっこよくて好きなのだが、演技はいまひとつかなと小次郎は辛口の評価をくだした。
それより柏原崇演じるエロ若社長が気に入った。

明日は特に見たいドラマはないかな……とテレビ番組表を確認する小次郎であった。




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1/8版

「ん〜ちょっと調子悪いかな……」

小次郎は微妙に頭が痛いような、気持ち悪いような、体がだるいような、そんな感じだった。
どの症状もそんな気がする程度なので問題ないだろうが、今日は早く寝ようと思った小次郎だった。




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1/9版

「あ〜バカみたいだわ……」

縁子はようやく掲示板がうまくいかない理由がわかった。
あまりにも単純なことだった。
HP作成ソフトのボタンが1つ押されていた……

「たったそれだけのためにあたしは1週間近くも悩んでたの〜!!」

時間を返せといいたい縁子であった。




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1/10版

「ん〜これも結構おもしれ〜な〜。」

小次郎が1日遅れで見たのは『美女か野獣』
それでいて今日も『高校教師』をビデオにとったりしている。

おいおい、一体いくつドラマ見る気だよ!!

そんな声がどこからともなく聞こえてきそうな感じだ。
いや実際見すぎである。




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1/11版

「そういや黒髪の娘ってほとんど見かけなくなったよな……」

『女性の7割が茶髪』、そんな記事を見て小次郎はつぶやいた。
小次郎は少し前までは茶髪には抵抗を感じていたが、最近では別にかまわないのかなと思うようになった。
何故だかわからないが、茶色にしたほうがかわいく見えることが多いのも確かなのだ。
さすがに小さな子まで茶色にしているのを見るとまだ抵抗を感じるが……

小次郎が中学、高校の時は、茶色にしている生徒は先生に怒られていたが、今ではどうなのだろう。
よく考えてみると、茶色にしているからといって怒られる理由はないような気もする。

今では着物さえも茶髪にあうような柄でつくられることが多いらしい。
黒髪でかわいいアイドルでもでてこない限りこの傾向は変わらないかもな……
そんなことを思った小次郎だった。




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1/12版

小次郎は友人に誘われて、オートサロンに行った。
小次郎はそれほどに興味があるわけではないので、今までそういうところに行ったことはない。
ただ、どんなところか見てみたかったし、なにしろ今年の目標は『挑戦』である。
やったことがないとあれば、なおさら行かないわけにはいかないと思ったのだ。

で、実際に行ってみると、すごい人だった。
純粋に車を見ている人よりも『お姉ちゃん』を見ている人のほうが多かったような気がしたが……
まあ小次郎も友人に借りたデジカメで、おみやげになりそうな写真を撮っていたが、バッテリーがきれるとさすがに退屈になった。
これはの近いところで行われていたので、海まで行ってみることにした。

今日はすごく天気がよくて海の反射光がまぶしかった。
そして、久しぶりに潮の香りをかぎ、のびのびとした気分になった。
激しく疲れた1日だったが、行って良かったと思った小次郎だった。




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1/13版

「ふあ〜あ……」

小次郎は昨日の疲れからか爆睡してしまい、起きたのはだいぶ遅かった。
ただ、あれだけ歩いたのに特に痛い箇所もない。
日頃運動不足なのだが、どうしたのだろう。

年をとると2日後にくるというが……

年かな……と思った小次郎であった。




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1/14版

「マジでか!?」

『いつもふたりで』に出演していた柏原崇緊急入院により降板するらしい。
小次郎としては一番好きな役柄だっただけに非常に残念だ。
第2話もいい味だしていただけにここで代役というのはかなりドラマの印象が変化してしまうだろう。
どうやら第3話から代役になってしまうらしい。

収録は間に合うのだろうかと心配してしまう小次郎であった。




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1/15版

「さむっ!!」

昨日の暖かさが嘘のように今日は寒かった。
何より風が冷たいのがいっそう寒さを感じさせる。

小次郎は暑いより寒い方が好きなのだが、やはりこうも寒いと早くがこないかな〜と思ってしまう。

やっぱりちょうどいいのが一番だな。

わがままな小次郎であった。




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