小説(兼日記)10月後半版

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10/31

10/16版

「う〜ん…微妙…」

小次郎はそうつぶやいていた。
キリンチャレンジカップ、日本対ジャマイカ戦が終わった時の小次郎の感想だ。

1対1で惜しかったわね。」

咲羅もつられて見ていた。

「まあ結果もそうだが、内容的にもな…黄金のカルテットとか言われてちょっと期待しすぎたかな…」

「後半中田と中村がポジションチェンジしたりして、工夫はしてたみたいだけど、あんまりうまくいかなかったみたいだね。ディフェンスラインもうまく統制がとれてなかったし。」

「おっ、ガキのくせになかなかいいこと言うじゃねえか!!」

口を挟んできたコイルに小次郎は言った。

「まあジーコは自由にプレーさせようとしたみたいだけど、それが裏目にでたんじゃねえか?何の支持も与えないってことは戦術がないってことだろ。しかも寄せ集めのチームだからなおさらだ。誰を中心にゲームを組み立てるかがはっきりしなかったし、どうやってゴールを狙うのかも見えてこなかったからな。」

「相手にはある1つの形をまず見せておいて、それに慣れさせておいて、ちょっと違ったプレーをする。それが意表をつく攻撃になるんじゃないかな。」

「おおっ!!小学生とは思えない発言だな。よし。飲もう。今日はとことん語り合おうぜ!!」

「ちょっと!!お父さん!!コイルくんにお酒なんか飲ませちゃダメ!!」

小次郎はコイルにもビールを飲ませようとしたが、咲羅に止められたのは言うまでもない。




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10/17版

パタン

小次郎はゆっくりと本を閉じた。

「ガッ…」

小次郎は喉の奥から声をだした。
どうやら息をしていなかったらしい。
そして、本を閉じた今でも心臓がバクバクいっていて、ひどく息苦しい。

それほどまでに『せつない』小説であった。

東野圭吾著の『秘密』である。

この間買ってきて、ちょこちょこ読んでいたのだが、ようやく読み終えたのだ。
この小説は感動するというよりとにかくせつないのである。
もうどうしようもないくらいに…

小次郎は読んでいてこれほどまでに息苦しい本に出会ったことはない。
逆にいえば、これほどまでに心を揺さぶられた本は初めてだ。
東野圭吾の作品はかなり読んでいて、どれもおもしろいと思っていたが、この作品はまさに別格だと思った。

眠る前に読み始め、いつも眠る時間を大幅に過ぎてしまっていたが、小次郎は眠れなかった。
身体中がせつなさでいっぱいになってしまったようだった。




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10/18版

「ふう…」

コイルは大きくため息をついた。

夕食を食べ終わり、後片付けをする咲羅を手伝ったあと、コイルはゲームを始めた。
『プロサッカークラブをつくろう』、俗に言うサカつくである。
明日友達の家で対戦させるということで、できる限り強いチームをつくろうとがんばっていたのだが、うまくいかないのだ。

「何で勝てないかな…」

少し前までは、J1リーグで軽く優勝できるくらいのチームになったのだが、それ以後、いきなり勝てなくなってきたのだ。
相手が強くなってきたのか、自分のチームの選手が歳で弱ってきたのかもわからない。
とにかく勝てないのだ。

「こんなんじゃ明日も勝てないだろうな…」

どうにもうまくいかないとイライラするものだ。
しかし無常にもタイムリミットがきてしまった。

「コイルくん、そろそろお風呂入って寝よっか?」

「は〜い。」

咲羅の言うことを素直に聞くコイルであった。




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10/19版

「うむむむむむ…」

「どうしたの、お父さん?」

小次郎が新聞を見てうなっていると咲羅が声をかけてきた。

「いや、夜中の2:15からフルハム対マンチェスターユナイテッドの試合をテレビで流すらしいんだ。」

「見ればいいじゃない。」

「ところがどっこい、明日は朝から出かける用があるんだ。だから悩んでるわけよ。」

「じゃあビデオにとったら?」

「バカだな。こういうのはリアルタイムで見るのがベストなんだ。ビデオにとっちまったら、おもしろさが半減しちまう。」

「じゃあ諦めるのね。」

「おいおい、簡単に言うなよ。ずっと楽しみにしてたんだぞ。」

「まったく…じゃあどうするのよ?」

「だからそれを考えてんじゃねえか。」

「はあ〜つきあいきれないわ。コイルくん、お風呂入って寝ましょ。」

咲羅がコイルをつれてお風呂に入ってからも小次郎は悩み続けていた。
しかし、小次郎はなんとなく最終的には根性で見るような気がしていた。




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10/20版

「マジかよ…」

思わず小次郎はつぶやいてしまった。
なんと菊花賞一番人気ノーリーズンがスタート直後落馬
一体何があったというのだろう?

「ま、いっか…」

幸いにも小次郎は今回ノーリーズンをはずしていた。
武豊騎手もあの落ち方ならおそらく怪我はしていないだろう。
そこで、自分の買った馬を見ることにした。
しかし、この時点でおそらくかなりの人が見る気をなくしていただろう。

無常にもレースは進み、第4コーナー手前で団子状態となった。
全てのジョッキーが勝ちを狙って、直線のために脚をためたのだろう。

そして、なんと勝ったのはヒシミラクル。
2着にはファストタテヤマが入り馬連9万馬券
馬単だとなんと18万馬券とものすごい結果に終わった。

「ふう…」

小次郎はため息をつくしかなかった。
ファストタテヤマは最後の最後まで迷ったのだが、ヒシミラクルは全く考えてなかった。
そのためそれほど悔しがる気もおこらなかった。

「あ〜あ…オレもたまには万馬券とりてえな…」

まあそうそうとれるものではないのだが…




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10/21版

「へっへ〜、コイル弱すぎ!!」

「はあ…」

コイルは友人宅へ来ていた。
そしてやっているのはもちろん『サカつく』
予想通りではあるが、コイルはボロ負けしていた。
5人のリーグ戦だったのだが、1点もとれずに5人中5位
まさに完敗である。

コイルは悔しかった。
次こそはなんとかして1勝しよう!!
ってゆーより、1点とろう!!
そう心に誓うコイルであった。




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10/22版

「あっ!!が出てる!!」

咲羅はちょっぴりうれしかった。
実は少し前に縁子から花の種をもらったので、まいてみたのだ。
そして今日見てみると、ちょこんと小さな芽が出ていたのだ。

「咲羅お姉ちゃん、これ何の種なの?」

「えっと…」

コイルに尋ねられたが、実は何の種なのか咲羅にはわからなかった。
というより、くれた縁子からして何の種なのか知らないらしい。

食える実でもなればいいんだがな。」

小次郎も口をはさんできた。

「え〜!!綺麗なお花が咲いてくれるといいな〜。」

「咲羅お姉ちゃんが育ててるんだから、きっと綺麗なお花が咲くよ。」

「ありがとう、コイルくん。」

咲羅はコイルの頭を撫でた。

「ホントにませたガキだな…」

小次郎はつぶやいた。

「え?何か言った?お父さん?」

「いや、何でもねえよ。」

あなどれないガキだ…と小次郎は思った。




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10/23版

小次郎は朝からちょっぴり気分が良かった。
何故かというとをみたのだ。
空を飛んでいる夢を…

夢の中で小次郎はハンググライダーのようなものを使って飛んでいた。
飛んでいる時はすごく気持ち良かった。
夢の中のできごとではあったが、起きた時、爽快感があった。

小次郎は普段ほとんど夢を見ることがない。
たまに見たとしても、不快感を伴うような夢ばかりである。
だから、こんな夢を見ることはとても珍しい。
というよりも初めてではないだろうか。

夢で癒されることもあるんだなと思った小次郎であった。




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10/24版

「くう〜眠い…」

小次郎は激しい眠気と戦っていた。
A.M2:00頃、草木も眠る丑三つ時である。

というのもA.M3:30からサッカーのチャンピオンズリーグをテレビで流すのだ。
それを見たいがために小次郎は睡魔と戦っているのである。

ダメだ…

さすがに小次郎は限界を感じていた。
普段ならこういう日はその前に3、4時間寝ておくのだが、今日はネットに夢中になってしまい、寝ていなかった。
悔しいが小次郎は敗北宣言をして、眠い頭でビデオをセットして爆睡モードに入った。

朝起きてみると…

「ん?」

何故かビデオテープがデッキからとびだしていた。

「しまった〜!!テープ足んなかった!!」

まあ映ってないのは最後の最後だけだったので助かった。
テープの残りはしっかり確認すべきだと思った小次郎であった。




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10/25版

「やっぱり織田裕二はかっこいいわね。」

学校へ行く道で、咲羅は縁子に言った。

「あ、咲羅は『真夜中の雨』見てるのね。」

「あれ、縁子は違うの?」

「あたしはその時間『薔薇の十字架』見てるのよ。あのドロドロ感たまんないわ〜。」

「そっか〜。でも『真夜中の雨』もおもしろいよ。今回は『二人の過去が実は交錯していた』みたいな話だったわ。あたし、そんな感じで謎が解き明かされていくの好きなのよね。」

「さすが探偵の娘ね。『薔薇の十字架』はだんだん愛憎がもつれあってきておもしろいことになってるわよ。」

「それもおもしろそうね。あ〜あ…違う時間にやればいいのにね。」



しかし、小次郎は両方見ていた。
片方見ている間にもう片方をビデオにとるという裏技を使って…




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10/26版

「あれ…今日もか…」

最近小次郎は目がかすむことが多くなった。
今までにも時々目がかすんで遠くが見えにくいということはあった。
しかし、ここ数日間続いている。

「いよいよ、目が悪くなってきたかな…」

とりあえず日頃の不摂生を改めようと思った小次郎であった。




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10/27版

小次郎はボーっと競馬中継をみていた。
いつもより気合が入らないのは、諸事情により馬券を買っていないせいである。

そんな小次郎をよそに天皇賞(秋)は混戦であった。
ラストの直線が短い中山ということもあり、予想するのはかなり困難であった。

ただ、混戦なだけに終わってみれば、なるほどなと納得のいくレースではあった。
勝ったシンボリクリスエスの岡部ジョッキーもさすがだなという手綱さばきであった。

しかし、小次郎は終わってもボーっとしていた。
これが風邪のせいだと気付くのはもう少しあとになってからのことである。




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10/28版

「さむっ!!」

今日はたまたま朝早くでかける用事のあった小次郎は、薄着で出かけた。
しかし、玄関をでてすぐ、失敗したことに気がついた。

まさかこれほど寒いとは…

よく見ると、マフラーをしている人や薄いコートを着ている人が1人や2人ではない。
今日は11月中旬並の気温だったと小次郎が知るのは、出先から帰ってきてからのことである。




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10/29版

「お父さん、髪の毛、寝癖みたいになってるわよ。」

「なにっ!!」

小次郎は咲羅に言われてあわててを見た。
すると確かに朝必死でなおした寝癖がまだ残っていたらしく、後ろの方でピンとたっていた。
今はもうである。

「今日1日ずっとこんなだったのか…?」

ちょっと悲しくなった小次郎であった。




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10/30版

『巨人4連勝で日本一に輝きました〜!!』

ボーっとテレビを見ていた小次郎はそんなニュースが流れていることに気付いた。

「へえ…」

小次郎の感想はそれだけだった。
最近野球への興味がほとんどといっていいほどなくなった。

巨人が強すぎるというのも理由の1つではある。
阪神が1位をとっていた時は多少の興味もわいたものである。

しかし、何といっても熱くなれるシーンが少ないというのが1番の理由だ。
そんなとこにボール投げられるのか!?
そんな打ち方ありか!?
なんてことはまずない。
ある程度予想の範囲内なのだ。

サッカーへの興味が高まってくると、そのへんの差が世界規模で見た場合、プレー人口の差につながっているのかなと思ってしまう。
しかし、小次郎が野球をバカにしているわけではないということだけは言っておきたい。
ただ、小次郎はサッカーのほうが好きというだけである。




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10/31版

小次郎は最近PDA、あるいはPocket PCなるものに興味がでてきた。
そこで、モバイル関連の雑誌を一冊購入した。

そういえば、最近パソコン関連の知識を増やすことを怠けていた。
WindowsXPにして以来目立った不具合も起こらなくなったし、ホームページを作ったことによりネットサーフィンをする時間も減っていた。
そうすることにより必然的に新しい知識を得る機会というのが減ってしまっていたのだ。

新たな知識を得る目的もあって雑誌を買ってみたのだが、実際には携帯でこと足りる機能が多いことがわかった。
ただ、いろいろとカスタマイズすれば、意外と重宝するかもしれないと思い、もう少し調べてみようと思った小次郎であった。




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